■サイバーサイクリングで行動障害7割減【米国小児科学会】

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療育機関の体育授業への導入による影響を検証

 仮想現実(VR)の据え置き型自転車による「サイバーサイクリング」を用いた有酸素運動を学校の授業に取り入れることで自閉症やADHDなどの行動障害を有する小児の破壊的行動障害(disruptive behaviors)や授業の妨げとなる行為による退室が最大70%減少したとの研究結果が明らかになった。米国小児科学会(AAP)が1月9日、Pediatrics同日オンライン版の掲載論文を紹介した。

 研究グループはある療育機関(therapeutic day school)に通う自閉症、ADHD、不安障害、気分障害と診断されている103人の生徒を対象にランダムクロスオーバー試験を実施。週に2回、30-40分の体育の授業中にサイバーサイクリングを行う介入実施時とコントロール時の問題行動への影響を比較した。7週間にわたり介入群の小児のサイクリング時間と運動強度の増加が図られた。

 介入群(年齢7-16歳)全体の破壊的行動障害の頻度は対照期間に比べ51%減少していた。減少効果はサイバーサイクリングを実施した日に特に強く現れており、介入実施日の破壊的行動障害の頻度は対照期間に比べ70%減少していた他、教室からの退去が必要な授業の妨げとなる行為の頻度も43%減少していた。

 研究グループによると、行動障害を有する小児を対象とした体育授業で有酸素運動が導入されることはあまりなかった。今回の検討から、体育授業中のサイバーサイクリングは保護者の負担や医療費の増大あるいは学業への影響をもたらすことなく、行動障害を有する小児の問題行動を明らかに改善することが期待されると述べている。

関連リンク
Study Finds Cybercycling Improves Classroom Functioning For Children With Behavior Disorders
https://www.aap.org/en-us/about-the-aap/aap-press-room/pages/Study-Finds-Cybercycling-Improves-Classroom-Functioning-For-Children-With-Behavior-Disorders.aspx

資料 TMSジャパン
大田区蒲田 発達障害研究所