■自殺予防に役立つ「物理的な」戦略

画像の説明

自殺を考えている人を思いとどまらせる1つの方法は、自殺方法への簡単なアクセスを制限することだ—こんな研究結果が、「The Lancet Psychiatry」オンライン版に6月8日掲載された。2005〜2015年に発表された1,800件の研究に基づくレビュー結果。

 研究では、自殺に使用できる可能性がある薬剤の一度に販売できる錠剤数を制限した国では自殺件数が減少した。また、高い橋などの有名な自殺場所に物理的な障壁をつくることも有効な手段であることが判明した。衝動的な自殺企図を防ぐ可能性があるため、これらの方策は有用だという。

 研究著者の1人であるテルアビブ大学(イスラエル)精神医学教授のJoseph Zohar氏は、「自殺予防の最適解は1つではない。本研究で示されたエビデンスに裏付けられた方法を実施すれば、自殺予防計画における公衆衛生戦略は変わる可能性がある」という。

 リチウムやクロザピンなどの薬物治療が、自殺予防に有効な場合もある。また、抗うつ薬は75歳以上の高齢者の自殺を減少させることが示されているが、小児や10代の若者ではセロトニン薬により、自殺の実行が増加するエビデンスはないものの、自殺念慮は増加する可能性があるため注意を要するという。さらに、未治療のうつ病にもリスクがあると同氏らは指摘する。

 他の有効な自殺予防対策として、プライマリケア医、学校・職場の専門家がリスク行動を理解する「ゲートキーパー訓練」がある。この訓練を他の対策と組み合わせれば有用な可能性がある。自殺企図後のフォローアップは特に重要だと、同氏らは述べている。

原著論文はこちら
Zalsman G, et al. Lancet Psychiatry. 2016 Jun 8. [Epub ahead of print]
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27289303

資料 TMSジャパン
蒲田の整体グリーンPCTカイロプラクティック